チューバ吹きの旅・ライブの予定は こちらからどうぞ 写真はクリックで拡大できます !

2005年05月25日

行方知れズ上映会・デグルチーニ録音

行方知れズ上映会 やまもとしんやpaint 高岡大祐tuba

朝、昨日に勝る快晴。
眠気の残る頭でレコーディングへ向かう。

スタジオは家から歩いて5分。
デグルチーニのボス、出口君の家もそのくらい。
日差しと風と緑が気持ちよい。

愛の封筒 ポーター すばらし蕎麦屋 イマイ@映画
スタジオに着くと、あれ、知らないtp。
あのお、こちらで録音ないですか?
え、知らない、練習してるだけ?
おかしいなあ、と思ったら上のマスタリングスタジオだった。

久しぶりに会うここの主人のエンジニア林さん。
かなり面白い仕事をしてる人。
そして出口君。
遅れて登場はチェロ・バイオリンの才女ハタノアツコさん。
まずはやる曲をかけてもらう、マキ・リンカという人との競作らしい。

デグルチ−ニは何度か手伝っている。
個人的にファン。なんとも言えない、
夜の遊園地のお化け屋敷や、かび臭い地下室から響く優しい妖怪のオーケストラ。
いつも、なんだが、この人たちはライブリハもレコーディングも楽譜とか
目でわかるものをくれない。意外と曲は難しいのに。
さっさと暗譜で採譜。ここらへんが高岡便利ちゃん。
出口君の要求は意外と厳しい。循環呼吸できなかったらどうするねん。

卓のある部屋でソファーに座って吹く。
横にはジーっと見つめる、パンクな才女。
チューバ、ドキドキするらしい。照れる。

その調子で今度はデグルチーニの新録へ。
僕もやったことのある、ええと曲名知らない。
すごい好きな曲、夕暮れや一日の終わりを感じさせる曲。
彼の曲はどれも、どこか印象しか知らない異国にさらわれるような感じがする。
そして彼の声、なにをどうすればこんな声が出るのか、いつも不思議。
地声と歌声が全然違う。以前富山のベンちゃんがファミレスで鼻歌聞いて
ギョッとした顔してた。
唸るというか囁くというか。

「あいした人たちよ
 もっとうまくあいしてたなら
 ゆめのように 近く とおく
 君のことさえ うまくあいせたか
 今もむねをはれない」

流されてはいけない流されてはいけない、
と思いながら、ええいどうせ流されるなら流れちまえ、と吹く。
何の裏技も使わない、チューバらしいチューバの響き。

他にはフリージャズやって、って言われてブリブリ。
どこでこんな曲書くの?というだらだらタンゴ(彼の引き出しは広い)。

プレイバックを聞くとまだ何もしてないのにすごく良い。
好きな曲、自分の音として今まで一番良いのでは?

終わると控え室でなにやら。
まさかの封筒が出てきた。
前回ライブしたときヘタレな主催者がギャラなしにしやがって
「ほな、ええわい!」と飛び出た後に戻って主催をキャン言わせて
交通費とってきた彼。
どこにそんな金があんねん、と思いながら深々と頭をさげ、頂く。
中身より嬉しいのは才女の手書きの
「素敵なチューバをありがとう!!LOVE」
ありがたくて涙が出るちゅうねん。
間に括弧して小さく(変タイ…)ってのがまた嬉しい。

日差しの中帰り、気分がよく。
何やかやでまた遅刻しそう、
そういえば朝に連絡があって今日一緒のやまもとしんやさんが
「むっちゃうまい蕎麦食いに行きませんか?」
行く行く、といったものの時間あるのか?
急いで京都へ。
またしても旅の準備は何も出来ず。

メトロにつくともうやまもとさんのセッティングは終了してた。
あわててセッティング。
今日は音出すの一人、ということで店の巨大なベースアンプを借りて
blowbassセットを繋いでセット。
軽くハウリングチューバのテストもする。いい感じ。

あわてて出発、いざ蕎麦屋!
やまもとさんの新しい車、めちゃかわいい!
22年前のマツダのポーターという軽トラ。
水色で顔も最高。昔の手書きのデザインを褒め称えながら走る。

蕎麦屋の表にはこれまたええ顔した店主がお出迎え。
どうやら連絡してくれていたようだ。
車を横付けし店内へ。
町屋を改造したらしい、物凄いキレイな日本家屋。
やまもとさんのお勧めの通り荒挽き蕎麦を頼む。
店主と店の造りとで誠実さはひしひしと伝わる。
聞けば石臼で挽きたての10割だとか。
待つ間は地ビールで喉を潤す。

出てきた!
そばつゆと一緒に出てきたのは鮫皮おろしと生山葵。
そして塩!
そう、噂どおりここは塩で食べる蕎麦、なのだ。
戸隠の水蕎麦、とかはきいたことあるけど塩ははじめて。
もともとつゆに山葵、葱、だともったいないなあ、と
いつもとっておきの蕎麦屋では何もつけずに3分の1は食うのだ。
さあて、と。

結晶の荒い塩を指でつまんでぱらぱらと。
まずはかかってないところから、ほんとの生蕎麦。
さすが、荒挽き、粉の荒さで味のエッジが立つ。
でも田舎蕎麦風の太さではなく洗練された細切り。
つゆだけ味わってもいけるので、1回だけつけたけど
これはもう全部塩で食うのだ。

うんまいの。
最後まで塩で飽きることなく。
蕎麦は鮮度も命、でも早くなくなるのは悲しい料理。
惜しみながら感触。
なんでもこの荒挽き蕎麦は少ししか出せないものらしい。
粉の挽きやなにかで。ありがたい。

まだあるというお勧め、蕎麦善哉!
上品な高杯に挽きたての蕎麦掻がもっちり、
その上に甘すぎない小豆のお善哉。
付け合せは塩の聞いた梅湯!
完璧。
これは食べて評価する言葉がなかった。

週末になると並んで食えないという人気店。
一生懸命やっている、笑顔の店主と奥さん。
居心地の良いお店。それでいて奢ることなし。
ええと、お店の名前は勘弁。
行きたい方は、ご連絡を。
やまもとさんと行きましょう。

夕暮れの中大慌てで店に戻る、ついたら開演10分前。
昨日より少し少ない目のお客。
開始、フロア奥の方から紙袋かぶってよろよろとやまもとさん登場。
ステージには手を引いて一緒に上がることに。

紙袋を脱ぎ去るとそこにはもう一つのお面が。
変態工事人風。
用意したスクリーンの前で覆面男がペンキを擦り付ける。
ステイプラーで紙をぱちんと止めると、仕込まれたマイクがその音を拾い
少しかかったエコーでPAから会場にのびる。
筆の擦る音もそう。
やまもとさんならではの異常に生々しいライブペイント。

僕は久々にチューバを叩く。
ベースアンプの拾い具合がちょうど良い、変なパーカッションみたいな音がする。
うれしい、けど強打して壊さないように優しく。
こちらも叩き、擦り、舐める。
ああ、全然渋さと関係ないなあ、と思いながらも。
後半くらいに差し掛かってやっと吹く。
反応のビビッドさにびびりながら。
チューバは口唇と声帯のノイズを増幅させるメガフォンだ。
ハウリングにも挑戦。リハよりうまくいかないけどいい感じ。

最後にはやまもとさんがバケツをゆらゆら振り回している。
ペンキ、撒くの?
と思ったら中から紙ふぶき。あはは。
で終了。

片付け撤収。
そのまま映画鑑賞。

今回は一番最初から見れた。
ドイツ旅中だっけ、バスが壊れて
運転手が修理中にみんなと原っぱにいる情景。
とてもミュージシャンの旅中には見えない。
(いまなら練習するだろうなあ)

そこからは昨日と同じ。
2回目の印象。
楽しいところが始まるのは予想がついている、
そこのワクワク感は半減したものの、やはり面白い。
昨日見えなかったものも見えてくる。

母借金の図、それよりも今回は
「大祐は幸せもんです」胸を張る母の姿が残る。
おおきに、んでもってごめん。
恩返しは出来ないだろうけどあなたの息子は幸せです。

そしてあのシーン、大原裕。
楽しいシーンは来ることが分かって半減するというのに
悲しいシーンは何故半減しないのか。
心に残ったかえし付きの針をもう一度抜き刺しするよう。

もう分かっていたのでまあダダ泣き。
しゃあない、泣き虫なんはガキの頃からや。
最初からマイヤーズ片手に鑑賞。

些か酔っ払ってしまった。
ふらふらになってた。
何とか皆さんに挨拶し、退場。

起きる駅を間違えてまた遠回りいかけた。
アホか。

この日は嬉しいことやなんやで心が動きまくった。
なかなか収まらんので出口君に頂いたオゼゼで
近所にある一番好きなバーへ。
ずっと前に好きだったタック&パティのtime after timeが流れてやがる。
teas of joy、今日はどうなってるんだ?なんだなんだ?
心の動揺で深酒は久しぶりだが、悪い感じはなかった。
気がつけば就寝。


posted by daysuke at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。